麗水(ヨス)の金鰲島(クモド/금호도)にある「ピロンキル(비렁길)」は歩きやすい韓国の道として有名です。ピロンはピョラン(崖)の麗水方言で、キルは道という意味です。つまり、ピロンキルは名前通りに崖の道!
真冬になる前に、麗水から初船に乗って金鰲島・ピロンキルに出発しました。
金鰲島行きの船は麗水沿岸旅客ターミナル(여수 연안 여객터미널)・ペギャ港(백야항)・突山シンギ港(돌산신기항)の3か所から乗れます。その中で突山シンギ港は麗水市内からは遠いですが船便が一番多いし、航海時間は一番短いため人気の港です。
金鰲島・ピロンキルには全て5つのコースがあります。その中でも3~4コースはピロンキルのトラッキングコースの中で一番美しいと言われてますので、私は麗川港(ヨチョンハン/여천항)からタクシーに乗って3コースのスタートライン「(チッ浦(チッポ/직포)」に行きました。3コースのはじまりは山登りです。山の入り口にある木材階段からずっと山道が続きます。
道に従って山を登ったり下りたりしました。右側には海が広がってるのに木々が邪魔ではっきり見えなく、少しもやもやした瞬間。「カルパラムトン展望台」が見えました!展望台で茫々たる大海を眺めながら一休み!
再び山道を歩いていくと、雄大なスケールの崖と展望台が登場しました。ピロンキルのあちこちにはこのような崖がたくさんあります。崖からは青い海と空が一つのように触れあってる、見てるだけですっきりする晩秋の海の絶景が見えます。なぜこの道をピロンキル(崖の道)と呼ぶのかを実感しました。
また、しばらくピロンキルを歩きました。疲れた時は崖っぷちに立ってる展望台で風景を眺めながら少し休みました。展望台の中でも一番素敵な景色が見れると言われる「メボン展望台(매봉 전망대)」が遠くに見えます。
高い山から海に向かって真っすぐに繋がってる崖を実際に見ると、自然の壮大さに驚くばかり。旅客船一台が速い速度で走りながら海に白い線を描いてます。雄大な崖と青い海を見てるだけで、ストレスや嫌なことが全て消えるような気分になりました。
メボン展望台の次は3コースの終着点です。
金鰲島の名物、フンドゥルタリ(つり橋/흔들다리)は観光客に大人気の施設です。橋の半ばほどに辿るとかなり揺れますので、崖の島らしいスリルが経験できちゃいます!
橋の中央から見下ろした風景!
ドキドキしながらやっと橋を渡りました!続いてピロンキルを歩いていきます。出発してから2~3時間が経過すると、もはや道と一つになったように怖さも全然感じられなくなりました(笑)
遠くから砲口が見えてきます。3コースが終わって4コースのスタートラインの「ハッポ・マウル(학포 마을)」にそろそろ到着したようです。
ハッポマウルがある小さな砲口です。3コースはチッポからハッポまでおよそ3.5kmで、4コースはハッポからシンポまでおよそ3.2㎞です。
4コースを歩いてると「サダリトン展望台(사다리통 전망대)」に着きます。くねくねと海に繋がってる崖はピロンキルでは普通の風景ですが、各地点から見える景色はそれぞれ少し異なる個性を持ってました。いかがでしょう。絶壁の曲線が海まで続いてる光景がとても素晴らしいですね。
4コースを半分くらい歩いたとき、いきなり竹の音が聞こえました。案の定、竹のトンネルの中に繋がってる狭い道が見えてきます。四方が海だった道から竹林に変わった景色。島のもう一つの魅力を見つけたような気分でした。
いつの間にかシンポ港(シンポハン/심포항)が目の前です。シンポ村(シンポマウル)はハッポ村(ハッポマウル)より大きい村で、村民のための施設や観光客のための綺麗なペンションが海岸に沿って並んでました。
これにて麗水の金鰲島・ピロンキル3~4コースの歩き回りが終わります。
次回はピロンキルの他のコースにもぜひ挑戦してみたいです!